●第22回 隊集会 |
- グランドホウル 点検 隊費徴収
- ●ゲーム:音楽マット(第16回隊集会参照)
- 少年たちが望むならば、2回行なってもよい。というのは、機会が非常に多いので、同じ少年が2度続けて勝つことは、めったにないからである。
- ●運動
- ずいぶん長いこと運動をしていない。あなたの隊がチャーチパレード(訳者註:イギリスでは、各隊は、神とスカウト運動への義務の一担として、教会に奉仕をする。セントジョージの日、休戦記念日などに、散会に奉仕して、行進するのである。)に参加するならば、目先さをかえ、行進の練習をするとよい。ここで私は、誤解されないようにいっておくが、行進の練習は、「3列縦隊」といった種類のことを意味するのではない。カブたちを整列させたり、「軍国的」とよばれるようなものをしたがっているのではなく、少なくとも、きれいに歩かせようとしているのである。ピアノがあれば、たとえピアノがなくとも、彼らは調子を合わせ、皆がそろって肩をはって歩くことを学ぶことができる。
- 彼らはスカウトになると(訳者註‥英国では、カブはスカウトではない)、公衆の前を行進しなければならないことがたびたびある。カブのうちから、上手な歩きかたと歩調を合わせることを学んでおけば、自分の隊の少年たちがスマートにみえもようにと気を配っている少年隊隊長はおおいに感謝するだろう。
- このほかに、体を伸ばしたり、かがめたり、他の運動を教える。運動は簡単にし、終りの動作がスマートであるようにする。できれば、専門家から、適当な運動に関する助言をうけるとよい。
- ●進級課目:結索法
- カブたちの学ぶ結索が、もう2つある。その1つが、もやい結びである。これはかなりむずかしい結びかたであるが、ほどけないこと、輪で重いものを持ちあげることが、このもやい結びの特点なので、興奮するような物語がいろいろと結びつく。これは、難破船から、人々を断崖に救いあげたり、燃えているビルディングから、人をおろしたりするのに使われる。しかし、これを実習するときには、少年よりも、箱のようなもの(ラム酒のタルでもよい)を使う方が安全である−−−そうでないと、彼らは、互いを短いひもで、窓から出そうとするかもしれない!
- 次のような想定のゲームをするとよい。職員(カブたち)と患者とが眠っている病院(テーブルの上)で火事があった。火が広がったので、看護婦は、急いでシーツを裂いて、細長いきれはしにし、ロープをつくり、これを結びあわせ(本結びでつながせる)、患者(いす)を安全に下へおろす。最後の患者が下へおりると同時に、すぐに消防夫がやってきて、毛布を広げる(床に円をかく)。その中へ、看護婦と医者は1人ずつとびおりる。
- ●ゲーム:キツネ狩り
- 待人になる1人を除いて、全員キツネになる。狩人は部屋のまん中に立ち、一方キツネたちは、部屋の一角の巣に全員静かにしている。「始め」の合図で、全部のキツネは、部屋の反対側にある森に走って行く。待人は、キツネたちが走り過ぎて行くときに、できるだけ多くのキツネにタッチする。タッチされたキツネは、みな「猟犬」になって、今度は狩人を助けなければならない。次の合図があると、キツネたちは、再び走って巣へもどり、猟犬と狩人は、キツネらのあとを追いかける。猟犬は、キツネにタッチしたら、狩人がそこへやってきて、キツネをボンとたたく(そのキツネは死んだことになる)まで、そのキツネをつかまえていなければならない。猟犬は、1度に1匹のキツネしか捕えることはできない。キツネは、狩人がやってくるまでは、あばれて逃げることができる。このゲームは、キツネが全部死んでしまうまで、続ける。
- ●でんぐりがえり
- ここでまた、でんぐりがえりをやってみよう。オールドウルフか、でんぐりがえりのじょうずなカブに、お手本を示させる。初めと終りをどのようにするのがよいか、注意させる。これがうまくできたカブは、進級課目のこの部分に合格したことにする。
- ●ジャングルダンス
- 少年たちは、もうかなり、ジャングルの仲間たちになじみになっているので、カーについても、みな知っているだろう。そののろのろした動きや、たらふく食べるとぐっすり長いねむりに入るという習性を。
- カプたちに、カーのダンスを教えてやる(「ウルフカブズ・ハンドブック」の48−53ページ 邦語版では75〜78ページ)。少しずっ教えてやることだ。彼らが蛇らしい動きを体得するように気をくぼり、自分たちは蛇で、ほんとうにジャングルに住み、草の間をゆっくりと、ずるずるずべっているのだと思わせる。
- 少年たちが、ジャングルダンスがじょうずに踊れるようになったら、母親たちがやってくる、次の隊の公開日のプログラムに、これを加えるとよい。
- 第1星章のテストを完全にやりとげた少年たちに、今夜、星章を授与する。集会の途中、都合のよいときに、彼らの帽子を預かり、星章をつけてやる。隊がグランドホウルをする円陣に集まったとき、その帽子を返してやり、帽子をかぶせてやりながら、二言三言いってやる。−−−君たちは、ちょうど、森の中のことを学び始めようとしている、ジャングルのオオカミの仔のように目があいたね。オオカミの仔は、生まれたときには目がみえなかった。それが、だんだん成長して行くに従って、目があいてくる。われわれの目は、いつでもあいているけれども、オオカミの仔のようにいろいろのことについて、学ばなければならない。−−−この進級したカブたちのために、お祝いの祝声を三唱させ、彼らを帰す。
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