◉ゲーム
子ども達は、遊びを通して精神と肉体の両面の発育が促され、遊びは、彼等の想像力、工夫力、創造力によって、おもしろく価値あるものになっていきます。
そして、いろいろなことをやっているうちに、安全・冒険・友情・勇気・忍耐・観察・推理・判断・正義・奉仕・筋肉の鍛錬・技能・感覚の訓練等ということが、どんなことであるか、自然に理解されていくのです。
「遊びは、最も偉大な教師である」といわれています。また、「道徳の直接教育ほど無力なものはない」ともいわれています。私達は、よい遊びによってカブスカウト活動の目的に近づこうとしています。
カブスカウトにおいては、これらのことを「遊び」とはいわずに「ゲーム」といっています。遊びという言葉は、「無目的な価値の無い、怠惰な子供っぽいこと」という感じを受けます。そこで「狩」とか「獲物」という意味を合わせ持った「ゲーム」という言葉を使っているのです。「座興」や「たわむれごと」に終わらない目的をもった遊びということができるでしょう。
1.よいゲームの要素
カブスカウト活動では、できるだけよいゲームを選んで行いたいものです。よいゲームとはどんな要素を含んだものか、箇条書きにしてみます。
単純ということは、ゲームの要素として大切なことで、ある人は、この単純にするという英語(Simpler)の1字ずつを頭にした単語を並べて、良いゲームの要素を説明しています。
S Simple (単純なルール、簡単な用具)
I Individual (個々人の参加と一人ひとりの努力)
M Movement (活動的である)
P Peaceful (平和的、協調的)
L length (適当な時間の長さ)
E Education (教育的要素を含む)
R Refreshment (気分転換になる)
2.ゲームの実施についての注意事項
ゲームの説明:説明が徹底しないと、おもしろいゲームもつまらなくなる。
3.ゲームの応用を心掛ける
ゲーム集等にあるゲームを、そのまま行うよりも
等の工夫をすると、一つのゲームが10にも、100にも変化できます。
「100のゲームを覚えるより、100の応用を心掛ける」こと。
4.その他