その1 班長になったら、まずやること
「班活動バッジ」を獲得せよ!!
ボーイスカウトの班(パトロール)は、
ボーイスカウトの基本であり、大きな柱だ。
スカウトが「班」を意識し、班長・次長が
「班運営」を意識し、全員が班の課題を共有
して、すべての班員が役割を分担し責任を
持って活動する、そんなよりよき「班」を目指すためのツールの一つとして「班活動バッジ」(クオリティーパトロール)が設けられた。毎年、取得要件が満たされることで、毎年バッジが得られ、班旗に付けることができるんだ。
(承認時の登録年度の「年号バッジ」となります。)
キミが班長として、ますやるべきことは、「班をまとめること」。班をまとめるたには、みんなが同じ目標を持って、それを目指して進んで行くことだ。その推進役であり舵取り役が班長だ。
しかし、班長が(本来の)班長としての任務を行なおうとしたら、実にたくさんの壁にぶつかるだろう。班長って、良くやってあたりまえ、何かミスすると、それがちっちゃなミスでも文句を言われる。班の推進役だ、舵取り役だ、といったってそれをやり続けるには、ものすごいエネルギーと精神的な強さが必要なんだ。つまずいたら、へこたれてしまう・・・・。班長は孤独で辛いのさ!
でも班にはキミにとってものすごく強力なパートナーがいる。それは「次長」だ。キミの仕事を分担し、責任持ってきっちりそれをやり遂げてくれる。キミが悩んでいたら、一緒に解決策を考えてくれる、キミが落ち込んでいたら、元気を取り戻す手伝いをしてくれる。時には意見が対立することもあるけれど、それは、班を良くしたいっていう気持ちからだから、対立しても聞く耳が持てるし、納得もできる。
だけど、班長ほど目立たないし、評価も得られにくいポジションにいることも事実だ。次長は班運営の縁の下の力持ちであり、陰となって班を支えてくれる大切な存在・・・かもしれない。いや、そうじゃないぞ。
班長と次長は、4輪駆動車だ。班長は前輪で舵を取りながら班を引っ張って進む。次長は後輪で、班をぐいぐい押しながら、そして班全体を見渡して進む。前輪の班長と、後輪の次長がいなければ、班は進んでいけないんだ。だから、班長と次長は、良く話し合い、理解し合い、信頼し合い、そして互いにサポートし合う。
班長のキミは、「さあ、行くぞ!」と班を引っ張り、次長は「よし、行こう!」と班を押していく。このコンビネーションがあって、初めて「班がまとまる」んだね。
さて、次は班の目標だ。
「良い班」っていうのは、班のみんなが分担された班の役務の意味を理解していて、それをやることを「おもしろがっている」という状態だ。「おもしろがる」ってことは、分担されたことに価値を感じているってこと。
それには、「どこに向かって、そして何に向かって」っていう「目標」が明確じゃなきゃいけない。その目標が見えていないと、やっていることの意味も分からないし、興味も持てないし、モチベーションも上がらず、結局イヤイヤやることになってしまう。そうだろう?
ということで、まずキミ達の班の目標は「班活動バッジ(Quality Parol )」を獲得することにする。
この獲得に取り組むことで、将来、キミの班は素晴らしい班になるに違いない。なぜならば、それは、この取り組みの中に、ボーイスカウトの班としての精神であり意識などの大切な要素がたくさん詰まっているからだ。
それでは、次長とともに、次の要件を良く読んで、友に理解し、方向を定めて、次に班会議でその方向をみんなに伝える。「さあ、行くぞ!」「よし、行こう!」
コンビネーションで、班のみんなの意識は、キミ達と同じ方向に向いていくだろう。
●班活動バッジの取得要件
班活動バッジの取得要件は次のとおりとする。
承認されたら、隊長から団委員長に申請し、団から授与される。
授与された「班活動バッジ(Quality Parol )」は、班旗の任意の場所、もしくは、リボン等に貼付する。
どう? 意外と簡単だろう?!!
そう思ったら、まずはやってみよう!!
班活動バッジ 報告用紙
WORD
記入例(PDF)
その2 「班任務章」って知ってるかい?
お次は「班任務章」を授与して、着用しよう!!
ボーイ隊の班の標準人数って何人なのか、
知ってるかい? そう8人だ。小6が2人、
中1が2人、中2が2人、そして中3が2人
の合計8人だ。
どうして8人なんだろう? 「別に6人だって、5人だって特に不自由はしていないんだけど・・・」って思うスカウトもいるかもしれない。それは、おそらく班としてやるべき仕事のいくつかができていないと思われる。
日本連盟のスカウト用品カタログを見てみよう。「班任務章」には、記録係、会計係、備品係、安全係、レクリエーション係、環境係の6つがある。それに班長と次長で、版の役割は合計8つあるんだ。
8人の班員がいないときは、いくつかの班の任務は兼務してもいい。
スカウトの制服につける記章や標章は、着用位置が定められている。
班任務章は任務記章(「班長」「次長」「上級班長」「隊付」等担当区分)と同じ、左袖の団号章の下に同じ位置・方法で班任務章が付く。