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第21回世界スカウトジャンボリー第13隊報告書

より抜粋

(報告書の一部を抜粋させていただきました。)

 ジャンボリーで学んだことは、いくら事前訓練で「ジャンボリーが凄い」と聞いていても、行って肌で感じないと得られないものです。

 ジャンボリーにいる間、私は世界の様々な問題は子ども達なら解決できる気がすると思いました。ジャンボリーサイトには、友情、希望、そして可能性がたくさんありました。お互いに心を開いて接すれば、きっとわかり合える。そこには自分たちのようにたくさんの恩恵の中で生活している人ばかりではありませんでした。スカウト活動は金や地位に関係なく、全ての人のためにあること、若い力の可能性を再認識しました。

 今回リーダーとして参加しましたが、できるならばスカウトの時にさんかしたかったなっと思います。

副長 Alan Carswell

 

 

 今ジャンボリーのことを思うと、楽しかったこと、感謝すべきこと、反省すべきことなど数えきれないほどの思い出が僕の心の中で暴れ回っています。

言葉にしようとうまくできません。

 やはり、「百聞は一見にしかず」です。先輩の言葉だけじゃなく、ジャンボリーは自分の目で、見て初めて世界ジャンボリーがわかるのです。

 ぜひ後輩スカウトも世界ジャンボリーに参加してください。自分から積極的に声をかけ、友達を増やしてください。そして、世界の広さに思いきり驚いてください。

 最後に世界ジャンボリーに参加させていただき、本当にありがとうございました。

 ありがとう世界ジャンボリー。

 イギリスの空は広かった。

灰原 秀

 

 

 ハイランズパークでのキャンプ生活は、朝夕と昼間の気温差が大きいことや、明るい時間が長いことなどで体調を崩してしまう子もいましたが、日本の夏特有の湿気はないし、昼間もそこまで気温が上がらなかったし、奇跡的に雨も最初と最後しか降らなかったのでだいぶ快適なキャンプ生活をおくることができました。

 去年の日本ジャンボリーはほんとに暑かったので、暑さでやられてしまう子もほとんどいなくて良かったです。

 ただ、一ヶ月近く日本食から離れるとあれほど日本食を食べたくなるものだとは思いもしなかったので、キャンプをしてくうちに、みんなのご飯時の口癖が「白いご飯を食べたい」になっているのが面白かったです。日本に帰ってきて、家でご飯を食べたときに、日本人でよかったと改めて思いました。

 21WSJに参加して、私は多くのことを得ることができました。言葉に表せることもあるけど、それ以上に言葉には表現できないことのほうがたくさんあると思います。

 イギリスで、出会った多くの仲間と次に会える日が来るかは分かりせんが、ボーイスカウト活動をしていればまたいつか会えると信じて、これからも活動していきたいです。

副長補 小森谷あや

 

 

 私が特に印象に残っていることといえば、やはりこのイベントの醍醐味である外国スカウトの交流です。

 日ごろ、あまり知らない人に積極的に話しかけるようなことをしない私は、向こうに行ってちゃんと友達をつくることができるのかと心配になっていました。ですが、実際に到着してみると、いきなり空港から外国スカワトとの交流が始まり、自分達とは違って大らかに話しかけてくれることに親近感を覚え、当初心配していた英会話のことなど気にもしなくなっていました。

 実際に会場入りしてからも、道行くスカウトにあいさつをし、昼はスカウト同士で協力してプログラムを進め、夜は隊交換をして互いに夜食会をしたりと、とても充実した内容でした。

 こんなに多くのスカウトが世界にはあふれでいて、私はなんて小さな世界でスカウト活動をしていたんだと実感しました。スカウトの中には、肌の黒い人もいれば、言語の違う人もいるし、はたまた、自分のような何不自由なく暮らしているような人もいれば、毎日の食事に困っている人もいます。日を追うごとに、いつしか私は「もっと交流を続けていきたいから、日本になんか帰りたくない。」と思うような気持ちでいっぱいになりました。

 そんな気持ちからか、開会式と閉会式の面持ちは全く違ったものとなっていたと思います。開会式では、これから始まる楽しい活動を十分に福歌しようと決意しました。でも、閉会式では、たくさんできた世界各国のかけがえのない仲間たちとの別れを惜しみ、大会ソングである「JAMBO」を仲間たちと歌った時は、声を枯らすほどに張り上げ泣きながら歌いました。

 私が21WSJで得たもの、それは「仲間と経験を共にすることでの喜びと別れの辛さ」です。大会を終えて、自分の背には、あれだけの仲間がいるんだ。どんなことでも成し遂げてやろうと強く強く思いました。この一生に一度のすばらしい経験を日本の後輩スカウトに伝えてゆくと同時に、私もこれからずっとスカウト活動を続けていこうと思います。

竹中 徹