心のキーホルダー
日本ボーイスカウト茨城県連盟
連盟長 關 正夫
(現在、名誉顧問)
スカウトのみなさん、元気で楽しくスカウティングを進めていることと思います。
さて、過日、県内各団のすべてのスカウト・スカウターの皆さんに美しい「キーホルダー」が配付され、それぞれの隊長からその意義や使い方について、ご指導があったことと思います。
この「キーホルダー」は茨城県の代表54名(編集注:執筆当時)の県議会議員の方々が、私どものボーイスカウト運動をバックアップするために、昨年6月1日に結成された「ボーイスカウト振興茨区議員連盟」からの記念プレゼントなのです。
しかし、このキーホルダーにつける「キー(かぎ)」はありません。このかぎはどこにあるのでしようか。そして、だれがつけるのでしょうか。私は、このホルダーをいただいた皆さん自ら「実践」というかぎを心の中につけることであり、そしてそのかぎは、スカウティングという運動の車を発進させるための「心のかぎ」であると思っています。
私たちの運動の基本は「行うことによって学ぶ」という実践運動であります。このホルダーは物ですから、永い人生の中では失うこともあるでしょう。また、常に携帯するよう指導されても、忘れることもあるでしょう。しかし、心の中のかぎは忘れることもなく、一生持ち続けることのできるかぎであると思います。
みなさん、ボーイスカウト振興茨城議員連盟の方々からの心のこもったホルダーにしっかりと「実践」という心のかぎをつけて、スカウティングというエンジンに差し込んでください。
「日日の善行」運動も「自然体験」や「社会奉仕」などのように元気で楽しく走ってください。この姿が、私は『平和の斥候」スカウティングの真の意味であると思います。
さあ、「心のかぎ」で元気に出発しましょう。
(茨城県連盟・広報誌「スカウティング茨城 Vol.27より)