指導者の研修ついて
指導者の資格と研修
指導者は、学校等で教育のための教育を受けた専門家ではありません。地域の青少年の健全な育成のために、少しでも役立ちたいとこの運動に参加したボランティアです。
ですが、子ども達を「よりよい社会人」に育てていくというこのボーイスカウト運動の目的と、独自の指導方法を理解し修得し、日々のスカウト活動に反映するために、日々の自己研鑽が求められています。
特に隊長や副長として、スカウトに直に接し、影響を与える立場にいる指導者は、日本連盟や県連盟が開催する所定の研修を終了することが求められています。副長補やデンリーダー、インストラクターも指導者講習会を修了することが望まれます。これらの研修は「定型訓練」と呼ばれ、スカウト運動の基本を習得するものです。また、これ以外に県連盟や地区等が開催する「定型外訓練」と呼ばれる研修があります。これは、スカウト活動を更に魅力的で楽しく展開するための知識や技能などを修得するものです。
各隊の指導者たちは、機会を作ってすすんで受講し、自分の能力を高めて、スカウト達によりよいプログラムを提供し、スカウト達の好奇心ややる気を刺激しています。
◉定型訓練
ボーイスカウト講習会・・スカウト運動の概要を知る、導入コースです。
満18才以上の方を対象に、県連盟が開設責任者となって開催されるもの
で、スカウト運動の原理と基本的な方法とについて知っていただくため
に、基本日課を7時間とし開催されます。スカウト運動の指導者になろう
とする方およびスカウトの保護者の方、また、スカウト運動に関心のある
方々などが参加されます。
詳しい日程・会場などについては、都道府県連盟事務局までお問い合わせ
下さい。講習会の修了者は、ボーイスカウト日本連盟教育規定の示す方法
に基づき、加盟員として登録を申請することができます。
ウッドバッジ研修所・・・ボーイスカウト日本連盟に加盟登録している指導者で、ボーイスカウト指
導者講習会の修了者を対象に、県連盟またはブロックが開設責任者となっ
て開催されます
隊長として必要な基本的なことを学ぶ基礎研修です。
指導者講習会を修了した指導者が参加できます。この研修を終了した指導
者は「隊長」としての資格が得られます。 3泊4日
ウッドバッジ研修所の修了者は、一定期間(1年間)自隊での指導者経
験を経てウッドバッジ実修所に参加することができます。
安全セミナー・・・・・・スカウトプログラムについての安全と危機管理を学びます。日帰り
ウッドバッジ実修所・・・隊長として更に高度な内容を学ぶ上級研修です。
ウッドバッジ研修所を修了した指導者が参加できます。
3つのステップで構成され、第1教程は課題研究、第2教程は、プログラ
ムトレーニング(集合訓練の3泊4日)、第3教程は原隊における実務訓
練。
以上は、主にそれぞれの隊において青少年たちを直接指導する隊指導者の方々を主たる対象とした指導者訓練コースです。
各隊の隊長は、ウッドバッジ研修所を終了した後、安全セミナーを受講することで、指導者の基礎訓練課程を修了し、隊長の資格が付与されます。これでようやく隊長としての第1ステップに立ったわけで、今後、隊長としての幅と深さを得るための、各種研修に参加し自分を磨いていくのです。
また、団の運営面の研修は、団委員研修所があります。これは団運営を担当する団委員の方々を主たる対象として行われます。
団委員研修所・・・・・・団委員研修所は、加盟員で団の運営に携わる方々を対象に開催され、スカ
ウト運動への理解を深めるとともに、団の運営の基本的な方法などについ
て小グループを編成して2泊3日の舎営(宿泊)で行われます。
この他に、団委員の上級訓練である団委員実修所、各種のコミッショナー(地区、県連盟)を対象としたコミッショナー研修所、コミッショナー実修所そして指導者の訓練を担当するトレーナーを養成する、副リーダートレーナーコース、リーダートレーナーコースなどが開催されています。
以上は、定型的な指導者訓練コースのあらましですが、これ以外の指導者訓練として、県連盟や地区を単位として各種の研究会等(定型外訓練)が常時行われています。
詳しくは、茨城県連盟事務局までお問い合わせください。