ボーイスカウト日本連盟では、誰もが安全で安心できる活動をめざし、セーフ・フロム・ハーム方針を定め、スカウト活動に関わる人々にセーフ・フロム・ハーム・ガイドラインを示すとともに、加盟登録する成人については、一年に一度、研修を受講してもらうようにしています。しかし、これだけでは青少年をすべての危険から十分に守ることができません。社会においては青少年を巻き込んだ事件が後を絶たず、また、その事件は青少年にとって安心できるはずの学校や家庭でも起きている現実があります。
私たちの運動は、一人ひとりが「ちかい」をたて、「おきて」を実践することにより、この運動を素晴らしいものにしてきましたが、 残念ながら、スカウトたちを 故意に傷つける可能性、あるいはその目的をもってこの運動に加わろうとする者の参加を完全に防ぐことはできません。特に昨今は、性犯罪あるいは性的なハラスメントを起こす可能性のある者が、スカウトたちのまわりにいると想定する必要があると考えます。
そこで、当連盟では、この現状を鑑み、「 セーフ・フロム・ハーム 」ガイドラインに「指導者バディルール」を加えることとしました。この運動に関わるすべての人々が、責任ある市民であることを信じて止みませんが、趣旨ご賢察のうえ、周知徹底をお願い申し上げます。
各隊、団では、指導者体制などで厳しい面もあるとは存じますが、本対応が青少年を守るために、また、奉仕をしていただく指導者を守るために必要であることをご理解いただき、ご対応のほどお願いいたします。 なお 、このルールは指導者個々に対応をお願いしつつ、団においては各隊がこの点に対応した活動ができるよう ご尽力いただきたく重ねてお願いします。
●指導者のバディルール
安全で安心できるスカウト活動のために、指導者は複数人で活動を行います。
●指導者のバディルールのQ&A
○指導者は複数人で活動を行いますとありますが、すべての場面でしょうか 。
また、すべてではない場合はどのような範囲ですか。
○集会の折に指導者が近所に住むスカウトを車で 送迎すること は可能ですか 。
○カブのデンリーダーは組に1人しかいません。 組集会をどうすればよいでしょうか。
○集合時に指導者の一人が遅参することになってしまい、指導者一人になってしまいました。どのように対応すればよいでしょうか。
○指導者バディルールはビーバーからローバーまでのすべての部門を対象にするものでしょうか。
○指導者バディルールが「セーフ・フロム・ハーム」ガイドラインに加わりましたが、登録前研修を受講しなおさなくてはならないでしょうか。
○スカウトと指導者が 一対一 になるとは、 どの程度の範囲を指しますか。
○指導者バディルールはいつから対応すればよいですか。