スローガン
「活動的で自立したスカウトを育てよう!!」
重点目標
1 コロナ禍の下で、スカウト運動の教育目的を再確認し、実践する。
2 県連盟加盟員全員が、これからの10年に向けての県連盟組織の改革と加盟員増加に取り組む
3 「ちかい」と「おきて」の実践を通し「日日の善行」を推進する
《基本方針》
県連盟は、昨年度迎えた県連盟創立70周年を契機にこれからの10年に向けて、「活動的で自立したスカウトを育てよう!!」をスローガンに、組織的・計画的に事業を展開する。
重点目標達成のため、各常設委員会および専門・特別委員会が一体となり活動を展開するとともに、加盟員増加のため「ワクワク自然体験遊び」の推進方法等の知見を活かし、野外体験活動を効果的に推進するための施策を実践する。
また、「日日の善行」は県連盟の全加盟員が「日日の善行キーホルダー」を活用し、年間を通じた活動を実践する。
更に、本年8月に開催される第18回日本スカウトジャンボリーは、新たな様式の大会として分散開催されるが、高萩スカウトフィールドにおけるサテライト会場の運営について県連盟の総力を挙げて取り組むこととする。
《具体的施策》
本県連盟の重点目標及び基本方針に基づき具体的に取り組む施策は、次のとおりである。
1.コロナ禍におけるスカウト活動の展開
スカウト活動は、一昨年からのコロナ禍による野外活動の制限で野外を教場とした本来のスカウティングが出来にくい状況が続き大きく停滞した。現状、コロナ感染状況はいまだ予断を許さない状況が続いているが、更なる感染拡大防止を図りながらスカウト活動を展開する。
また、県連盟創立70周年記念事業として取り組んだ「70周年記念YEARプログラム」については、コロナ禍の中で推進してきたが、今年度はこれらの知見を外部に開かれたスカウト活動の中に活かし、取り組んでいく。
2.組織の強化・充実化
「県連盟組織強化専門委員会」から答申された地区の再編等(案)による県連盟組織改革については、県連盟組織内での協議を進める。併せて、各団の理解を得るために、「団委員長セミナー」、「指導者のつどい」等を活用し議論を深めることにより早期の実現を図る。
また、「ワクワク自然体験あそび」の知見を活かした野外体験活動の実施による加盟員の増加や楽しくそして役に立つプログラムの提供による中途退団防止等については、各委員会の垣根を超えて一体となり危機感を持って取り組むこととする。
さらに、未組織地域の発団促進については、重点地域の設定と当該自治体との協力体制の構築を図り、発団のための足掛かりとする。
3.指導者訓練の充実と適正化
指導者訓練については、コミッショナー、トレーニングチーム、指導者養成委員会との協働により推進する。全ての指導者は導入訓練としてのボーイスカウト講習会を受講し、ウッドバッジ研修所、県定型訓練やラウンドテーブル等の研修会等に積極的に参加し、知識・技能・意識の向上を図るとともにその成果をプログラム活動に反映させる。
また、訓練や研修会への参加のみならず個別支援や自己研鑽へのサポート等についても、コミッショナーグループとトレーナーが協働して取り組むことにより、次代を担うためスカウト運動の正しい理解と精神を身に着けてもらうこととする。
更に、コロナ禍の収束が見通せない状況ではあるが、十分に感染防止を図りながら、各種の研修・講習を開催する。
4.安全・危機管理への対応
地球温暖化による環境の変化で、今後ますます自然災害の危険性が高まることが予想される。そのため、団・隊活動および家庭生活における防災や災害発生時の危機管理等について指導者研修・講習会やラウンドテーブルを通して団・隊で議論を進めスカウト・指導者に徹底する。
救急法については「野外活動の基本である救急法を全加盟員が習得していること」を実現するため、全ての団、隊での取り組みを行う。
また、スカウトおよび指導者に安心・安全な活動環境を保証するため、各団が中心となって積極的に「セーフ・フロム・ハーム」に取り組む。
5.県連の安定した運営
県連盟の財政基盤の充実は必須であり、一般財団法人ボーイスカウト茨城県連盟維持財団およびボーイスカウト振興茨城議員連盟等との連携により、安定した運営の維持に努める。とくに、維持財団との連携については懇談会の開催とともに連絡協議会を定期的に開催し、より強化を図っていく。
また、コロナ禍における加盟員数の減少による財政上の諸問題や長期的な観点からのスカウト活動の環境整備等について、連絡協議会の中で維持財団と率直に意見交換する。
5.第18回日本スカウトジャンボリー(18NSJ)サテライト会場の運営と参加
18NSJは、新型コロナ感染拡大の影響により、日本全国から東京に集まるキャンプ大会では、スカウトの安全を確保することは難しいことから、一極集中を避けサテライト会場の設置による分散開催とすることとなった。
県連盟は、関東ブロック幹事県連盟という立場や、日本連盟野営場である「高萩スカウトフィールド」の地元県連盟であることから、サテライト会場を設置することとした。
開催期日は、8月5日(金)~10日(水)で400人のスカウト・指導者を受け入れることを予定し、昨年度実行委員会を立ち上げ、具体的な計画の検討を進めている。
サテライト会場の運営に当たっては、近隣県連盟と共に県連盟の総力を挙げ取り組むこととする。また、参加にあたっては、各地区との協議により班を編成することとしスカウトたちに本来の班活動が体験できることを念頭におくこととする。
〈各種委員会活動〉
県連盟理事会の下部機構として、次の3運営委員会、1専門委員会、1特別委員会、1実行委員会を設置する。
・ 総務委員会、指導者養成委員会、プログラム委員会
・ 信仰奨励専門委員会
・ スカウト用品特別委員会
・ 70周年記念実行委員会
各委員会は、委任事項に関する迅速な調査・研究棟を進めると共に活発な委員会活動を推進し、本運動の展開に寄与することとする。また、各委員会活動の進捗状況等の報告および委員会相互間の連携、県連盟全体の施策の推進のため「企画・調整会議」を開催する。また、一昨年に設置された「70周年記念事業実行委員会」については、報告書の完了をもって終了とする。更に、昨年度設置した「第18回日本ジャンボリー高萩SFサテライト実行委員会」は、栃木県連盟より実行委員を迎え、関東ブロックのサテライトとしての運営管理に移行し、本年8月の開催に向け推進するものとする。
1.総務委員会
1-1 コロナ禍における新たなるスカウト活動の展開
① 県連盟70周年記念事業実行委員会より提言された「未来のための取り組み」について、各団委員長と
協議する場やこの運動の「教育の目的」を確認するための講演会の設定を図るとともにスカウトOBを
はじめ議員連盟、維持財団、一般企業などとの良き関係を維持し、支援を得られるような方策を講じ
る。
1-2 組織の強化、充実
① 団委員(長)セミナーについては、県連盟組織強化専門委員会の提言や1-1①、1-2③を受け、展開し
ていく。
② 団委員研修会(現任者・新任者のための基本研修)については、コミッショナーグループ(団担当コ
ミ等)と連携し開催する。
③ 各地区委員長や団委員長が意見交換や協議する場(定例理事会の前後やWEB開催等)を設け、各地
区・団の機能充実を支援する。
④ 「全国防災キャラバン」について、イオンモール内原での開催を予定、地域での防災教育の一助を担
うとともに広報および加盟員拡充を図る。
⑤ 全国組織拡充担当委員長会合へ出席し関連情報を提供する。また、日本連盟100周年記念キャラバン
等の記念事業へ協力する。
⑥ 地区・各団の「ワクワク自然体験あそび」実施に協力し、広報および加盟員の拡充を図る。
⑦ 地区の再編、各種委員会の分割、「称号に関する規則」の県連盟規約への併合等を含めた県連盟規約
等の改正について実行する。なお、地区再編については、12月の臨時総会開催を目標とする。
1-3 安全・危機管理への対応
① 指導者養成委員会と連携し各団を支援するとともに「団における危機管理マニュアル作成の手引き」
の充実を図る。
1-4 県連盟の安定した運営
① ボーイスカウト振興茨城議員連盟との連携(議員連盟総会への出席、地区総会への招待等)を図る。
また、「意見交換会」を実施する。
② ボーイスカウト茨城県連盟維持財団と連携して推進協議会を開催し財政の充実を図る。また、合同懇
談会を実施する。
③ 事務局や会計監事と協力し、県連盟財務状況の予算実績対比や費用対効果の把握・分析に努める。
④ 事務局業務の効率化を図る。
2.指導者養成委員会
指導者養成委員会は、県連盟の基本方針および具体的な施策に基づき、本運動を担う新たな指導者の
育成と指導者の資質向上を図るために研修を実施する。
県定型・定型外訓練は、「指導者自身の自己研鑽」「各団における指導者研修会等の開催」を補完す
るものであり、各団の独立と主導性を妨げるものでない。
開設に当たっては、「オンラインで開催できる研修会の実施」また、各地区委員会、コミッショナー
グループ、トレーニングチームとの連携により、多くの指導者の参加を奨励する。
◎:日本連盟定型訓練 〇:茨城県連盟定型訓練 ◦:茨城県連盟定外型訓練
2-1 初任研修(着任から1年以内の初任指導者(副長補、デンリーダー等を含む)を対象にした導入の
研修)
◎ 「ボーイスカウト講習会」 5回
〇 「安全・危機管理研修・基本(安全とは、危機とは)」 2回
〇 「ハイキング研究会・基本(地図読み入門!)」 2回
〇 「ロープ結び研究会・基本(ロープ結び入門!)」 2回
〇 「野営法研究会・基本(スカウト・キャンプ入門!)」 2回
2-2 基本研修(入門研修を修了し、就任1年以上隊での運営・活動の経験を有した、主として副長を対象
とした研修。中堅指導者に必要な知識や技能を幅広くかつ深く研究する)
◎ 「ウッドバッジ研修所 スカウトコース」(基本型) 1回
◎ 「ウッドバッジ研修所(課程別研修)」 各1回
〇 「安全・危機管理研修・STEP1(危険を遠ざける)」 1回
〇 「ハイキング研究会・STEP1(地図読みマスター編)」 1回
〇 「ロープ結び研究会・STEP1(野営工作マスター編)」 1回
〇 「野営法研究会・STEP1(スカウト・キャンプマスター編)」 1回
〇 「安全・危機管理研修・STEP2(危機発生時の対処)」 1回
2-3 任意の研修(指導者のニーズに応じて特定の知識や技能を修得する研修)
〇 「WB研修所スカウトコースを100% 楽しむスキル講座」 1回
◦「スキルアップセミナー(スカウトゲーム研修会)」 1回
◦ 「スキルアップセミナー(スカウトソング研修会)」 1回
◦ 「スカウティング基本セミナー(デンリーダー講習会)」 2回
2-4 指導者必修研修
〇 「指導者のつどい」 2回
2-5 コミッショナー関係研修
◎ コミッショナーベーシックトレーニング 1回
◎ コミッショナー任務別研修 地区コミッショナー課程 1回
2-6 茨城県連盟の未来のための取り組み(70周年の提言そして提案)について実施する。
2-7 茨城県連盟指導者訓練「土浦野営場」の維持管理を行う。
2-8 各団研修参加者の集計表を作成し、公表する。
3.プログラム委員会
プログラム委員会は、県連盟の重点目標および基本方針に基づき、活動的で自立したスカウトを育てる
ため、コミッショナー、トレーニングチームと連携して、班制教育の推進、進歩制度の活用、自発活動の
推進、奉仕の実践について、新型コロナウィルス感染防止に取り組みながら、団・隊の活動を支援する訓
練・事業を推進していく。そのために、ビーバースカウト・カブスカウト部門ではIBグランプリの継続、
ボーイスカウト部門では班・隊の活動の中心となるジュニアリーダーの育成、ベンチャースカウト部門で
は交流会やラリーの自主運営によるスカウトの成長、ローバースカウト部門では茨城ローバースカウト協
議会を中心とした活動の活性化を目指し、次の施策を実施する。
また、新型コロナウィルス感染症の影響が早期には収束しないことを想定して、プログラム委員会の主
管する事業等が継続できるよう、オンラインの活用や感染症対策の徹底を研究・実践していく。
3-1 班制教育の推進、進歩制度の活用に取り組むための支援
・ 班制度・進歩制度の理解の促進を図る。
・ 楽しい活動を可能にする技能の向上を図る。
① グリーンバーのつどい
② 救急法講習
③ IBグランプリ(県大会)
④ 隊長認定技能章に係る「技能章セミナー」の研究
3-2 自発活動の推進、奉仕の実践に取り組むための支援
・ ベンチャースカウトのニーズに基づいた自発活動の推進を図る。
・ 茨城ロ―バースカウト協議会の活動を支援する。
① スカウトフォーラム・ベンチャー交流会
② ベンチャーラリー
③ 茨城ロ―バースカウト協議会が企画する事業の支援
3-3 第18回日本スカウトジャンボリー高萩SFサテライトの運営協力
・ 実行委員会と連携して,第18回日本スカウトジャンボリー高萩SFサテライトの運営に協力する。
4 信仰奨励専門委員会
4−1 スカウトが信仰を深める活動を奨励する
・ 指導者に向けた『スカウトに信仰を奨励する指導者のためのガイド』の編集を 完成させ、活動を
支援する。
・ スカウトに信仰を奨励する指導者を支援する。
4−2 『宗教章』取得の支援
・ 「信仰奨励章」取得を奨励する。
・ 「宗教章」取得協力法人との連携を深める。交流懇談会も考慮する。
・ 「宗教章」取得の情報を更新する。
4−3 第18回日本スカウトジャンボリーを支援する
・ 高萩SFサテライト会場でのスカウツオウンの実施を奨励する。
・ 宗教儀礼の手配に協力する。
5 スカウト用品特別委員会
5-1 2021年度県連盟スカウト用品販売実績に基づく損益表の作成
スカウト用品販売額、地区別販売額、商品別売上により傾向を分析し今後の売上向上策を検討す
る。(特にコロナ禍における商品動向を調査)
5-2 第18回日本スカウトジャンボリー高萩SFサテライト会場でのスカウトショップ展開
高萩SFサテライト会場にてスカウトショップを展開し、県連盟財政に寄与する。
5-3 コロナ対策におけるグッズの考案
スカウト活動に於いてのコロナ禍に役立てる商品等の提案
6 70周年記念事業実行委員会
7-1 延期になっている70周年Yearプログラムの「IB-GP2021」をプログラム委員会及びコミッショナーグ
ループと協力して実行する。
7-2 「茨城県連盟創立70周年記念誌」を校了し、各団および関係者に配付する。
≪コミッショナー関係活動方針≫
≪活動目標≫
「スカウティングはゲームである」を実践しよう。
◎ コミッショナー活動方針
※ スカウトプログラムに関すること
・ 隊訪問などにより団隊活動を支援する。
・ 野外での活動を県連盟として奨励する。
・ アーストライブを展開する。
※ 安心・安全に関すること
・ 安全危機管理研修の受講を推奨する。
・ コロナ禍でも各隊で工夫しながら活動できる体制を支援する。
※ 成人指導者に関すること
・ 若い世代の指導者就任、養成を支援する。
・ 「毎月第1土日は研修の日」を周知する。
・ 地域社会に奉仕することの重要性を再確認する。
・ 保護者へのボーイスカウト講習会参加を促す。
※ コミッショナー活動に関すること
・ 県連盟内の活動状況を調査、研究し、事業や研修に反映させる。
・ スカウト運動の教育的意義への理解を深める。
・ 常に自己研鑽に努める。
(1) 県連盟内コミ会議・ラウンドテーブル・コミ会議
・ 指導者が、愉しく取り組んでいけるように、地区コミッショナーと協同して、全てのコミッショナー
の任務遂行能力の向上に取り組む。特に団担当コミッショナーの具体的活動の支援に重点を置く。ま
た、指導者にとって最も身近な勉強会であるラウンドテーブルを県内で同じテーマ、同じ内容で実施
する。
{2} 指導者のつどい
・ 県コミッショナーグループにより実施し、6月は、スカウトたちが楽しめるプログラムを展開でき
るように、屋外で指導者へプログラムを提供する。2月には、屋内で座学を含めた内容のプログラ
ム等を実施する。そして、指導者間の交流の場として実施する。
(3) 今後の更なる取り組み
① セーフ・フロム・ハーム周知
② 県内全ての団への支援
③ 「日日の善行」の周知
④ スカウト進歩促進
⑤ 上級訓練参加への促し方法及び研修
⑥ 各運営委員会への参席し、連携強化を図る
◎ トレーニングチーム活動方針
(1) 本来のスカウティングの方法による研修
昨年に引き続き、本来のスカウティングはどうであったか、如何にして活動していたのかトレーニン
グチーム員の認識を高める。創意工夫をすることによる活動への効果や野外における効果を認識し、研
修内容の精査、検証、本来の教育方法に基づく研修を実施し、指導者に響き、スカウトに届く研修を構
築する。
(2) トレーニングチーム員の育成
トレーニングチーム員も減少傾向にあるが、常にスカウトの立場に立って、愉しいプログラムがなさ
れているか、団・隊への支援が的確に行われているか、意識を再考し、それを担うトレーナー・トレー
ニングチームメンバーの資質を保持向上していく。特に指導者訓練の充実と、それを担うトレーニング
チーム員のレベルアップ、団・隊への支援を強化する。
(2022.06.05県連盟年次総会にて承認)