日本ボーイスカウト茨城県連盟
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県連情報

私たちがすべき3つのこと

         ~県連盟コミッショナー就任あいさつ~

 

 

県連盟コミッショナー 若 林 正 則

 

 皆さん、こんにちは。日本ボーイスカウト茨城県連盟コミッショナーの若林正則です。前任の中島さんに替わって平成30年4月に県連盟コミッショナーに就任しました。

 ボーイスカウト運動は、健全な青少年の育成を目的とした世界的な社会教育運動です。スカウトは、成人指導者の支援のもと、野外活動を中心としたプログラムを通して、健康を築き、社会に貢献できる能力と人生に役立つ技能を体得し、実践できる青少年を育てる運動です。

 茨城県連盟のコミッショナーグループは、心身ともに健やかで、社会に貢献できる青少年を育成するために、様々な支援を行っていきます。 共に頑張っていきましょう。

さて、就任にあたって活動方針のお話をさせていただきます。それは、平成30年度事業方針の「コミッショナーの活動方針」の中で述べました3つについてです。

 初めに、この運動が求めている指導者像の明示とその達成に向けた取り組みについてですが、活動的で自立したスカウト育成のためには、すべての指導者がこの運動を正しく理解し、スカウト達に正しいスカウティングを提供・指導できることが大切となります。そのために、コミッショナーはそれに向かうベクトルを示すと同時に、指導者が自分のスカウティングの知識や技能の向上に愉しく取り組んでいけるよう支援していきます。きらきら輝くスカウトたちから憧れられる指導者になりましょう。その第一歩は、「私の研修計画」への取り組みからですね。

 例えば、キャンプで、安心・安全なテント生活を送るには・・・と考えると、シートとロープを使ってこんな時はどのような結びがいいのか? どことどこを結べばいいの?となどの疑問が生まれてきますね。疑問が湧いたら、そう、やってみましょう。まずは簡単なところから。そうは言っても1人ではなかなかできないものです。ボーイスカウトの研修は「みんなでやってみよう!」という場なのです。そこで失敗をくり返し、技術をひとつひとつ楽しく身に付け積み重ねて行きましょう。ボーイスカウトでは「観察と推理」とか「創意工夫」とかを大切にしていますが、それには、失敗から学ぶことが大切なのです。手順や構造、完成形の想像力などは、失敗の繰り返しによってひらめきとして表れます。スカウト達から憧れられる、そんなきらきら輝く指導者に近づく場が、指導者の研修なのです。そして、研修を積み重ね、何時でも何処でも天候変わっても、環境が変わっても物怖じせず、いわば「全天候型」の指導者でありたいですね。

 次は、ラウンドテーブルとコミッショナー、トレーニングチーム員の育成についてです、今年度も県内で同じテーマ、同じ内容の県内統一のラウンドテーブルを実施します。

 ラウンドテーブルは、指導者にとって最も身近な勉強会です。そこでは新たな発見もあると思います。また、「それはちょっと苦手。」と思うところもあると思いますが、「今」自分自身でできることと、できないことをしっかりと意識していただき、その苦手な部分の何ができないのかを見つけてみましょう。そして見つけたとき、地区のコミッショナーに相談してみましょう。解決に向けてのヒントをくれるのがコミッショナーで、具体的に教えてくれるのがトレーニングチーム員です。そうは言っても、解決は自分でしなくては自分のチカラにはなりませんよ。

 最後に、スカウティングをもっと地域の方々に知ってもらう取り組みについてです。一般の方々は、「ボーイスカウトは知っているが、何を行っている団体なのかは知らない」です。そこでこの運動を知って理解してもらうために3つの取り組みを行います。

 1つ目は、セーフ・フロム・ハームを導入して、安心・安全のスカウト育成の環境をつくりあげていること。

 2つ目は、この運動に係わる全ての加盟員は救急法を修得していることを実現し、いつでもどこでもスカウトが役立てる環境を作り上げること。

 3つ目は、「日日の善行」をスカウトたちが取り組める環境を作り、それを実践することによって、善行やスカウト精神の意識を醸成し、地域に広めていくこと。

 これらの培った技能や精神によって、小さな社会貢献を積み重ね、スカウト1人ひとりが良きメッセンジャーとなることで地域社会に発信していき、また、この運動が多くの青少年に成長・発達に資することができるように、そして、ボーイスカウト運動の存在をより広く理解してもらえるように指導者や保護者の皆様と手を取り合って地域社会に浸透させていきましょう。

 

 以上大きく3つのことについて述べました。しかし、そこには、いろいろな困難や問題が起こってこることでしょう。それらは、コミッショナーが中心となって、皆さんと共にひとつひとつクリアしていきます。そのときに私たちのモチベーションであり原動力となるのは「スカウトの笑顔」なのです。

 スカウトだけでなく、指導者も保護者も笑顔になれる、そんな運動にしていくべく、皆様、どうぞよろしくご協力をお願いいたします。

まだまだ若輩者ですが、今後ともよろしくお願いいたします。