日本ボーイスカウト茨城県連盟
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 Q6:絵本を読むという活動はいけないものでしょうか?

 

 私はビーバー隊の隊長をしています(すみません他県です)。最近地区のラウンドテーブルで、地区の担当コミッショナーから、ビーバーは戸外で活動するものだ、絵本を読むなんてことは、ビーバーの活動としてはふさわしくない・・・と言われました。それはちょっと違うなぁと思うのですが、ボーイスカウトの世界ってそんなものなのでしょうか? (A.I BVM)

 

 うむむ・・・。ちょっと言葉に詰まってしまう質問です。確かにスカウティングでは「戸外」での活動を奨励しています。自然からは、健康、情緒、驚き、楽しさ、興味・・・・などなどたくさんの素晴らしいものが得られるからてすが、それが、スカウティングなんだ・・・と言いたい気持ちも確かにあります。

 ですが、よーく考えていくうちに、とても大切なことに気づきました。それについてお話しします。

 

 それは「本」ではなく「絵本」なのですよね。どのように読んであげているのでしょうか? 紙芝居のように絵を見せながらですか? それとも声で聞かせるだけですか? 誰が言っていたのか忘れてしまいましたが、「本を読むということは、まずは本の言葉を頭の中で『絵』に描いて、それを連続させていくこと。自分の中で映画をつくることなんです」・・・と。椎名誠さんだったかなぁ。

 絵を見ながら絵本を読んでもらうことは、耳から聞こえる言葉によって、その絵が想像力でどんどん動き出していくことなのですよね。そのときはじめてビーバーたちは、その物語を理解して楽しめるのでしょう。絵というイメージがあるからこそですよね。これって、大切なことなのです。ビーバー年代までの子供達にとって、絵本から得られるたくさんの力は、ボーイスカウトの目的である「良き社会人」を育てるための土壌を深く耕すということにつながります。耕されていない土地に種を蒔いても力強い良い芽は育ちませんから。

 

 ビーバー年代の子供達は、そろそろ幼児期を過ぎて、自分を通して人間を見つめ、社会の接点に立とうとする時期にさしかかります。そんなときに指導者として、親として語り伝えておくべきことがたくさんあります。それは人としてとても大切なこと・・・・正義、やさしさ、善、勇気、歓びと悲しみ、愛すること愛されること、ユーモア、仲間の大切さ、親のありがたさ、責任感、助け合う心・・・・などです。 それは、この年代の子供達にとって、単に指導者の話として聞かせても理解することはなかなか難しいものでしょう。ところが、絵本という媒体を使うことで、それは驚くほど大きな影響(効果)をもって彼を「良き社会人」へと導く基盤を培ってくれるのではないでしょうか? 言い換えれば、この年代だからこそ、人間として大切なたくさんのこれらのことを、素直に感じ取り、身につけることができるということですね。

 ということは、絵本であれば何でもいい・・・・ってものではないようです。ボーイスカウトとして育てていくべき「心」を伝えることができる、そんな質の高い、優れた絵本であることが大切ですね。子供達を豊かに育てる力となる本・・・・みなさん、ぜひ教えてください。

 

 このように考えると、スカウティングの一貫性の中で、その入り口であるビーバー部門の重要性がより明確になってきましたね。ボーイスカウトとして、いや人として持つべき「良き心」を育てるための大切な時期であるならば、そしてそれが良い絵本によりもたらされるのであるなら、大いに取り入れてもらいたいプログラムだと思います。

 

 一方、この年代の子供達は、大いに体を動かし、また、戸外にある様々なものに興味を持つのもまた大切なことです。情緒を豊かにし、体の機能を高め、好奇心を刺激し、愛する心を育むこと・・・・の「良き人」としての資質(基盤)をいろいろな体験を通して身につけられるよう、プログラムを企画・立案してください。これらを上手く組み合わせることによって、相乗効果で、より素晴らしく効果的なプログラムになりますよ、どんどんチャレンジしてみてください。

 

【2008.02.18 担当コミ】

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 Q5:大きな輪について教えてください。


 私が所属する団、近隣の団ではビーバー隊の開会セレモニーの開始は「大きな輪」で行っています。WB研修所でも、「大きな輪」での開始を教わりました。ですが、隊長ハンドブックには「大きな輪」については何もでておらず、「ビーバーコール」で開始している実例が掲載されています。セレモニーの進め方は自由ということでしょうか?また、「大きな輪」の位置づけ、意味等を詳しく教えてください。 (S.K ABVM)

 

 ご存知のようにビーバー部門が誕生してそろそろ20年が経とうとしています。

 しかし、不適切な発言で申し訳ないのですが、ビーバー部門は未だ基本というか基盤が確立していないように思えます。カブはそのバックボーンに「ジャングルブック」がありますし、ウルフカブス・ハンドブックという原典があります。ボーイ部門にはスカウティング・フォア・ボーイズ、ローバー部門にはローバーリング・トゥ・サクセスがそれぞれあります。しかし、ビーバーには「森の仲間」がありますが、それと活動自体がリンクしていません。これは大きな問題といえるでしょう。早急にこのビーバー部門をきちんと位置付け、周知することが必要かと思うことしきりです。

 さて、そんな訳もあって、ビーバー隊長ハンドブックの内容も実態とリンクしていないようです。現在改定作業をしていると聞いていますので、そこでどう規定されるか期待したいとおもいます・・・・が、実際の隊集会では困ってしまうでしょうね。

 

 個人的な見解としては、「大きな輪」を採用した方が良いと思います。「セレモニーの進め方は自由」ということではなく、より効果的なものを採用すべき・・・という意味合いからです。ビーバースカウトの活動の目標の大きなところは「身の回りの人の認識」「社会性の涵養」です。同時にカブ同様の「しつけ」も基盤としてあります。特にセレモニーという場で、ビーバーたちに何を感じてもらうか、気づいてもらうかという意味と、リーダーもスカウトも保護者もみんなで手を繋ぐということ自体の意味 を考えると、大きな輪の方がより適していると思います。ビーバー・コールを否定している訳ではありませんが、こちらは活動の場面の折々で使うと効果があるように思いますね。

 

【2007.02.28 担当コミ】

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 Q4:ビーバーが年長の4月からになる?

 

 先日、こんな噂を耳にしました。「ビーバーに、年長の4月から入隊できる!!」って。本当ですか? (Y.H BVM)

 

 日本連盟のある委員会レベルで検討はしていますのは事実です。しかしながら、意見を求めている状態で、その実施については、全く白紙です。

 現在でも日本連盟の教育規程6-27で、ビーバーは小学校入学直前の1月から小学校2年までの児童を対象とする・・・となっています。これが原則です。但し書きで「団の対応ができる隊においては、小学校修学直前の9月から・・・」となっていますので、今はほとんどの団が年長の9月からとなっているようです。

 この件については、例え決定がされたとしても、その実施についてはまだ先の話です。具体的な情報が届きましたら、ホームページ等で提供しますが、とりあえずは「こんな検討も選択肢の一つとして検討はされているようだ。」程度のものと思ってください。

 

【2006.11.29 担当コミ】

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 Q3:ビッグビーバーは2年生から?

 

 ラウンドテーブルで地区のビーバー担当コミッショナーの方が、ビッグビーバーは小学2年生のことだと言っていました。2年目に入った(小学1年9月)ビーバーがビッグビーバーの間違いなのではないでしょうか。 (M.H ABVM)

 

 これは地区の担当コミの言っている通りです。

 日本連盟の教育規程6-31には、次のように明記されています「ビーバー:入隊以降小学校1年生の児童、 ビッグビーバー:小学校2年生の児童」と。カブ部門の進歩は1年を単位としていますので、多くの方がそれと混同されているようです。

 ビーバー部門では、特に「進級」という制度はありません。ビーバーもビッグビーバーも指導者の作成した同じ進歩課目を履修します。その中でも小学2年生のスカウトをビッグビーバーと呼ぶことで、最年長という意識を持たせ、隊やグループの中でのリーダーシップやカブ隊への上進を促しているのです。

 ぜひとも、この意識付けを活用して隊のプログラムを展開してみてください。

 

【2006.04.19 担当コミ】

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 Q2:ビーバーの年功章のつけ方について

 

  教えてください。日本連盟の教育規程の記章の項目にあるビーバースカウトの絵では、胸に金属の年功章と思われる絵となっています。ビーバーの場合は布製の年功章ですよね? (K.S BVM)

 

 はい。その通りです。金属の年功章はカブに上進した以降に着用します。

 年功章は、加盟登録期間が満1年につき「1年」となります。加盟登録が満2年になれば1年のものを外して「2年」のものを着用します。まる2年間ビーバー隊員として登録していれば、カブに上進したときに水色の台座+「2年」の年功章を着用することができます。ただし、途中入隊でまる2年の登録期間がない場合(例1年11ヶ月でも)は、水色の台座+「1年」の年功章となります。1つの部門の年功章は1つしか着用できません。

 ただ、この1年間をどこまで厳密に捉えるかですが、ここで言う満1年は原則として365日なのですが、実際は若干のズレが生じてしまいます。3月の年次登録から翌年の年次登録までを1年、また今は10月にも定例の追加登録がありますので、この登録から翌年の定例追加登録まで、入隊式から翌年の入隊式のように団としての区切りで「1年」とみなしても良いと思います。

 布製のビーバーの年功章の場合は、加盟登録から満1年後(幼稚園年長の9月に登録したのであれば、小学1年生の9月)のしかるべき機会に布製の年功章を渡してください。2年章は、満2年が経過した時=カブに上進ですので、規定上ビーバー隊では「2年章」は存在しないことになります。ですから布製の年功章は1種類なのです。また、布製になっているのは、金属製による事故が起こらないよう配慮したためと聞いています。

 記章・標章をきちんと着用することは、制服をきちんと着ることと同様、その人の生き方=スカウトとしての姿勢を表すことになります。正しい位置に正しい方法で着用しましょう。

 

【2006.04.18 担当コミ】

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 Q1:なぜビーバーのキャンプいけないの?

 

 ビーバー隊の隊長をしています。今まで夏にはビーバー隊も2泊3日のキャンプをしてきました。ところが昨年から地区のコミッショナーにキャンプはダメと言われ、その理由も聞きましたが、幼稚園でもお泊まりキャンプをしていますし、ボーイスカウトという野外活動団体で何故ダメなのでしょうか。スカウトたちが楽しみにしている大きな行事ですので、残念でなりません。なんとかできる手だてはありませんか? (Y.H BVM)

 

 

 これについては、各団で徹底するようにコミッショナー会議で地区のコミッショナーに伝えたものです。

 確かに日連の教育規程には「キャンプをしてはいけない」とは書かれていません。しかし平成12年の県コミッショナー会議に日連のプログラム委員会から『「ビーバースカウトの宿泊を伴う活動」についての検討及び基本方針』が提出され、ここでビーバー部門における宿泊を伴う活動の実施要件が設定されました。

 茨城県連では、これを受けて『ビーバースカウト部門の「宿泊を伴う活動」における基本事項・留意事項について』を定め、各団に通知しています。ただ、よく読んでいただくと解りますが、ビーバーのキャンプを「禁止」はしていません。地区のコミッショナーも同様のことを言っていると思いますが、次の場合に各種の条件が満たされればキャンプを実施することはできます。「団行事・地区行事の事情により、やむを得ず宿泊を伴わなければならない活動をする場合、1泊2日の範囲で近隣において舎営(建物に宿泊するキャンプ)で行う」ことができます。

 ただし、安全には最大の注意を払ってください。日本連盟で原則としてキャンプはしないと言っている以上、何らかの事故が発生した場合の賠償金については、保険(共済)により賄うこととなりますが、その際に、上記「実施要件」が満たされているか、規程通りの手続きを踏んでの実施であるかどうかを証明することが必要となります。このことを熟慮しての判断をお願いします。

 

【2006.04.06 担当コミ】

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