レースカーを作るにあたっては、いかに早く走らせるか。形は? 重量は? バランスは? タイヤの抵抗は? など考えなければならないことがたくさんあります。
子どもにとって難しい問題でも、親子で考え、仲間と考え、そして試行錯誤し、創意工夫で作り上げる。そしてレースで勝てば親子や組で喜び合い、負ければ一緒に悔しがる・・・。そして、負けた原因を探り当て、その解決をして、更にいい物を作り上げていく。そんなプロセスを経験することはとても大切なことであり、また、成長に大きく役立っていきます。
どんなデザインの車にするのか。F1? スポーツカー? トラック? 新幹線?
どこにかっこよさを求めるかにセンスが出ます。
そのイメージをのこぎりやナイフなどいろいろな道具を使い、木を削り出していきます。そしてツルツルになるまで磨いて、配色を考えて色を塗って、そうして自分だけの車を作り上げます。
● 競技車両規則 (レースカーの規格、作り上げるときのルールです)
競技車両を作るにあたっては、全員が守らなければらない「統一レギュレーション」と、部門(クラス)によって異なる「クラス別レギュレーション」の2つの車両規則があります。
● 統一レギュレーション2023・・・これまでと変更ありません
※ゼッケン
ゼッケンは、地区大会および県大会それぞれで大会本部が指定します。
ゼッケンの大きさは、縦25mm・横30mmのシールで、車両の上部に貼ることとします。レースカーにはそのスペースを設けなければなりません。
また、ゼッケンの色は、地区大会では任意とします。
県大会では、Bクラスは水色、Cクラスはオレンジ、A位はピンクとします。
○車両の大きさ
・車幅 100mm以内(10cmを0.1mmでも超えたらだめです)
・車長 200mm以内(20cmを0.1mmでも超えたらだめです)
・車高 150mm以内(15cmを0.1mmでも超えたらだめです)
○車両の重さ
・車重 500g以内(ゼッケンやステッカーや塗装が完了し、車検を受けるときの車両重量が
500gを0.1gでも超えたらだめです)
○走行関係
・車軸は2本、タイヤは4つとする(IB-GP2022から)
・最低地上高 10mm以上
・左右のタイヤの内側の距離 65mm以上
○車両の材質、形状
・シャーシ(タイヤを取り付ける基礎部分):木材に限る。形状は自由(Aクラスを除く)。
・ボディ(シャーシの上に乗せる本体)のデザイン(形、色、材質):自由。
・車体は、1つの木材を削り出す等加工しても、複数の部材・材料を接合させても可
・タイヤは、F1のように車体の外側でも、ツーリングカーのように車体の内側でも可。
・デザイン上必要と思うもの(ウイング、スポイラー等)は、レギュレーションの範囲内
であれば可。
○県大会予選(地区大会)と県大会本戦の競技車両
・県大会(本戦)には、県大会予選(地区大会)に出場した車輌に手を加えてはならない。
ただし、県大会予選(地区大会)で破損した箇所をのみを修理することは可能とする。
○その他
・車体の上部には、大会が定めたゼッケンを貼付し表示するため、横3cm×縦2,5cmの平面の
スペースを設けること(半数以上のレースカーで守られていません)
・また、大会スポンサーがある場合は、所定のステッカーを所定の位置に貼付しなければなら
ない。
● クラス別レギュレーション2023
※2021からの変更点(2022からの変更はありません)。
・BCクラスでの、指定のシャーシ使用が規定から外され、使用が義務づけられるのは、
車軸キットのみとなりました。
・Bクラスで使用できるタイヤは、Cクラス同様に指定の競技タイヤとなりました。
・前年に作成したレースカーの再使用はできないこととしていましたが、シャーシについては、
再使用を認め、ボディを変更することで、レースに出場することができることになりました。
○競技車両作製の原則
◦Cクラスのレースカーは、カブスカウトが作製する。親はサポートにとどめる。
Bクラスのレースカーは、ビーバースカウトが親と一緒に作製する。
◦レースカーは、その大会用(当該年度)に作製されたものであること。
ただし、昨年のレースに使用した車のボディ以外は再使用できます。
◦レースカーは他人から購入したり、プロが作製したものは、認められません。
●Bクラス (ビーバー部門)および Cクラス (カブ部門)
◦車軸
指定の車軸キットを使用して作ります。
※車軸は、昨年作成した競技車両から移設してもかまいません。
◦タイヤ
指定の競技タイヤを使用し、指定の車軸に取り付けます。
(IB-GP2022からは、指定の競技タイヤに限ります)
※「指定のタイヤ」は県連事務局に注文ください。
◦車のシャーシ、ボディ
シャーシは自分で用意した木材を、統一レギュレーションの範囲内で自由に作り上げ
ます。
ボディも自分で用意した材料で、自由にデザインして作ります。
◦次のものを競技車両に付加してはいけません。
ⓐコース材と競技車両の摩擦を軽減するための一切のもの。
ⓑ車軸と車輪の摩擦を軽減するための一切のもの(油脂類含む)。
●Aクラス (オールフリー部門)
◦オールフリーですが、全て自由というわけではありません。競技車両規則「統一レギュレーショ
ン」は守らなくてはなりません。
◦A部門のタイヤ
最低地上高が10mm以上、左右のタイヤの内側の距離が65mm以上、確保できれば、タイヤ径
やタイヤの幅は自由です。