■ 県定型外訓練 100%シリーズ第1弾
「100%スカウトスキルを伝える方法
2019/09/15 土浦市青少年の家
「100%スカウトスキルを伝える方法」に参加して
はじめに、このセミナーは人によって受け止める内容、感想が大きく変わってくると思いますので、まずは、私の背景を少し申します。
ボーイスカウト経験無し、保護者からカブ隊のリーダーとなり約半年、ようやく子供達にロープ結びを教える事にも慣れてきた程度です。そんな私の目線での体験談である事、ご承知おき下さい。
集合、開会、班分け
9時受付開始だが、既に全員揃っているからと9時前にはに開会のセレモニー。朝から皆気合いが入っている。
長年隊長を勤めている方も多ければ、これからWBを受ける予定という方も。
二班に別れ、それぞれの席へ。
座学、座学、座学
ハンドブックと筆記具と、皮手袋を持って着席。やはり、皆気合いが入っている。
その勢いをするりと受け流して始まる座学。手袋は出番なしに、何冊か本を参考にしながら(そなえよつねに)、講師と一緒に考えながら進み、気がつけばあっという間に時間が過ぎていた。
訓練、集会、表彰!
いよいよ野営工作を題材に演習開始。ボーイ隊の標準的な進め方に従い、まずは製図、模型作りをしてから縛りの訓練。
「床縛りの歌」発祥の瞬間に立ち会いながら、基本を会得したらいよいよ工作。
まずは班集会で組み立てる。あーだこーだと班員
で作業をしながら、改善策を考えたり、コツをつかんだり。時間がきたら完全に解体して隊集会本番。
30分一本勝負。頑丈に、速く造る。ゲームには明確なルールがあるから楽しめる。声を掛け合いながら、テキパキと麻紐をぐるぐる。時間がきて終わった時には、手袋の下の手は麻紐の跡で真っ赤。プレゼン、評価の後、勝利班の表彰。講評、閉会。
セミナーに参加して
楽しい。子供達が羨ましい。終わってみれば、真っ先にそう感じました。
このセミナーは、後半からその子供になれました。何故?どうして?が縛り方一つからプログラム全体まであって、創意工夫のチャンス、自由がありました。
スキルを伝えるということは、ただ履修項目にあるスキルを一つ一つ正しく覚えるまで繰り返す苦痛を与えるのではなく、野外生活で生きるための創意工夫を引き出す事を目標とし、通過点として集会で楽しいゲームに勝ってドヤ顔するための準備、訓練の機会を与え、自らがやってみせる事であると理解しました。
スカウト達に月単位で実践している内容を、1日で体験出来る、1時間で二回も立ちかまどを造れる!(そして解体する)お得なセミナーでした。
最後となりますが、お忙しい中楽しいプログラムを準備、開催下さった講師の方々に御礼申し上げます。また100%楽しみながら理解出来るセミナーを期待しております。ありがとうございました。
(S)
「100%スカウトスキルを伝える方法」に参加して
今回「100%スカウトスキルを伝える方法」の訓練に参加するにあたり、何か漠然とした気持ちで臨んでおりました。ビーバースカウト副長に任命され 活動に参加するにしても、どこかスカウトの保護者 ・付き添いという感覚でこの半年が過ぎており、自身の中では「指導者は難しい。補佐でいいだろう」という気持ちでスカウトと接していたと思います。
ですから、この訓練も「先輩方々に色々と教えて いただこう」などと考えておりました。
しかしどうでしょう。当日の印象としては「新人 でなくとも、皆があらためて勉強・取り組んでいる」という姿勢に驚きと、自分の考え方を改めさせられた一日でありました。
各セッションがはじまり、 講師の方のお話も聞いていて面白く、はじめて耳にする内容もあり勉強不足を痛感した次第です。スカウトスキルの重要性、スキルは誰が誰に教えるのか、ウッドクラフト・森での生活、肉体的・精神的に成長・発達 。
聞けば聞くほど、納得と感心の連続。講師の話に 聞き入っておりました。
昨今の人間関係においての礼節やつきあい方、話し方についての話題にも、とても関心があります
し、個人としても日々思うところもあります。尊敬の念をもって接することのできる人間関係は非常に 大事だと思いました。
野営工作に関しては、はじめての経験でもありましたが、抵抗なく楽しんで取り組めました。制限時間の中、班の仲間と力を合わせ作戦を立てたり、設計・組み立て、勝負。素晴らしい経験でした。
しかし、実際のところ野営工作が自由にできない 現状があるという話には驚きもありました。小学生 の頃、ベニヤ板の余ったものを友達と何枚も集めて きては、隠れ家を作って遊んだものです。ただ立て掛けただけの隠れ家だったので、よくバタンと倒れてました。もし、あの頃の私にローブワークのスキルがあれば、もっとすごい隠れ家ができたかもしれないと頭をよぎりました。
そして班会議・班集会・班訓練と体験し、楽しさ もあり重要性の高さも実感いたしました。
これからもスカウトが楽しくより良い時間を過ごせるよう私達は尽力していかねばならないと思いました。(S)
参加者の感想など
Aさん
・今まで当たり前だと思ってやっていたことの中に、間違っている事がある事に気が付いた。
・こういう講習会に参加すると2つや3つ勉強になる事が必ずあるので、是非とも今後も参加したいと思いました。
Bさん
・プログラムプロセスがなかなか現場で出来ていない
・子供達にこうではないよと言えば、考えてくれると思う。
・ボーイ隊にすぐにやってもらいたい。
Cさん
・まだ自分でスキルトレーニングをしている段階。
・こうやるということを知るだけではなく、なぜそうするのかという事を知ることができた。
・そこから、なぜスキルトレーニングをするのかというところまで繋がって理解する事が出来た。
・是非今後も続けていただきたい。
Dさん
・今までは、子供についていく保護者の目線だった。
・指導者としての目標が達せられる様に、分かりやすく勉強になった。
・今後も頑張っていきたい。
Eさん
・班集会が大事ということが、あまりにも今までと違っていたので新鮮な驚きがあった。
・どうしてもダメなところだけが目に付いてしまい、イライラしたりなぜ時間どおりに出来ないなど、そういう事ばかり考えていた。
・どういう目的で行っているのかという事を理解していれば、本質的な事を考えてものをみれるようになれる。
Fさん
・ジャンボリーの事前訓練に行くと、やった事がないスカウトばかりだった。
・自分はボーイスカウト経験がないので、各隊で今回の講習の内容の様に出来たら良いと思った。
・事前訓練の時も、初めからとにかくさあ作ろうといった感じだったので、それは違うと思いました。
Gさん
・感じたのは、どうやって伝えていったらいいのかという点。
・どうしても先回りしてしまう事があったが、そこを考えなければいけない。
・一方でカブスカウトでは、手を出さなければいけない部分もあり、そこはバランスであり、トライ&エラーだと思った。
Hさん
・ボーイスカウトは野外活動で人を育てる。
・ベースにあるものは、子供の力を認めて力を信じていくことは非常に重要。
・いろいろ問題点ががあるが、今何が出来るのか考える良いきっかけになった。
・今日の講習の結果を持ち帰って、子供たちに伝えたいと思う。
Jさん
・今まで本など読んでおり、今までやった事があると思っていたが、B-Pが言っているような野外における心得などを、深くは考えていなかった
・心得などを伝えていきたい。
・ゲームで負けるのはすごく悔しいという事が分かった。
・しかも自分が引き金を引いてしまった。
・一番良かったのは班員に助けられた。班長にはすごくフォローしていただいたのが、一番の成果でした。