Q ボーイスカウトって 何ですか?
A 健全な青少年育成をめざした世界的な社会教育運動です。
自立心ある健全な青少年を育てる、世界的な社会教育運動のひとつです。少年たちの好奇心や探心にこたえる活動を通して、心身ともにバラン スの取れた人格の形成を目指しています。
Q どんな活動を するのですか?
A 野外活動を中心に、いろいろなことを学びます。
野外活動を通して、自然を学び、友情や協調の精神を育てることが中心です。
土曜日の午後や、休日に集まって、工作やゲーム、歌、演劇などの活動、手旗やロープなどの練習、キャンプ生活の基本を勉強します。春休みや夏休みには長期キャンプがあります。
Q どんな人が指導者になっていますか?
A 専門の訓練を受けた ボランティアが指導しています。
ボーイスカウトの各種の指導者訓練機関で研修を受け、指導者としての様々な技能・知識を身につけた人が子どもたちの指導にあたっています。職業をもちながら、仕事の都合をつけて指導のために時間をさいています。子どもが大好きな情熱家がボランティアとして活動しています。
Q 教育はどのような仕組みになっていますか?
A 子どもたちの個性と成長を、充分考えたカリキュラムです。
異年齢の子どもが集まる小さいグループでの活動を通じて協調性と責任感を養います。また、いろいろな課目を成し遂げることによって上級に進んでいく「進級課目」と、社会や自分に役立ついろいろな技能を自分で選んで修得することによって、個性に応じた自己啓発をはかる「選択課目」があり、子どもたち一人ひとりの成長を促します。
Q 保護者はどの程度 手伝うのですか?
A 隊によって、その日の活動に よって様々です。
例えば、遠くへ出かけるときの引率や子どもたちの作業の補助など、必要に応じてお手伝いをお願いしています。同じ年齢の子どもをもつ保護者同士の輪が広がる良い機会となっています。自分の子どもが入隊して何度か手伝っているうちに、興味をもち指導者になった方もいます。
Q 勉強のさまたげに なりませんか?
A 活動は休日の数時間。 余暇を有効に生かせます。
余暇時間を利用して遊びながら学ぶわけですから、勉強のさまたげにはなりません。スカウト活動によって集中力、自主性、自立心が養われ、学習面にもよい効果があらわれるようです。活動を続けながら進学したスカウトたちの多くは、異口同音に「スカウト活動は、受験勉強中に頭をリラックスさせるのに役立った」といっています。また最近の教育界の流れとして、知識偏重の学習面だけでなく、子どもの余暇活動についても学校で積極的に評価されるようになってきています。
Q 活動を実際に体験してみることはできますか?
A 活動の見学や体験入隊が できます。
全国の各団・各隊が地域の子どもたちにボーイスカウト活動の楽しさを知ってもらうために体験入隊を行っています。また、他の青少年団体と連携をとりながら、地域の子どもたちにいろいろな体験活動の楽しい機会を提供しています。都道府県連盟や地域のボーイスカウト団にご連絡 ください。
Q 活動にかかる費用はどれくらいですか?
A できる限り少ない費用負担で活動をすすめています。
年間登録料の他に、それぞれの隊によって独自に活動のための資材費や交通費などの実費、キャンプのための積み立てなど最低限度の費用負担をいただいています(金額や支払い方法は隊によって異なります)。他の活動や習い事などと比べていただければ、いかに少ない費用の済むことがおわかりいただけると思います。各団・隊でかかる費用について、詳しくは入団時にご確認ください。
Q 新型コロナウイルス感染症への対応はどうしていますか?
A 活動ガイドラインを定めて、各団がそれを遵守しています。
2020年に発生したCOVID-19に対し、活動を自粛していましたが、同年6月から徐々に活動を再開し、7月にはキャンプ等も再開しました。再開にあたっては、「スカウト活動のためのガイドライン」を設け、それに沿う形で活動を行っています。
※ 参加に当たっては、この点もご理解ください。
ボーイスカウトの活動、特にカブスカウト(小学3年生)以上の活動では、「組」「班」といった、少人数での異年齢のグループを編成して活動を行います。この「組」や「班」は最低でも1年間は同じメンバーで構成される、活動の基本単位となります。
これは班制度と呼ばれるボーイスカウト独自の教育方法ですが、その位置づけは「一人はみんなのために、みんなはひとりのために!」なのです。つまり、組や班のメンバー全員が揃って活動を行い、相互に分担・協力・貢献・協働することで、ライバル班と切磋琢磨しながら、組や班の力を高め、磨きあい、信頼の絆を育てていきます。ここでは、組や班の一人ひとりの力を、自ら積極的に合わせることが求められます。
そのため、「今日は塾だから休む」とか「部活だから休む」などの理由で活動を休むことは班制度というシステムが機能しなくなるということに繋がります。そこで、スカウトたちは自らの責任で、スケジュールを調整して活動に参加したり、話し合いで活動の実施日時を調整したりしています。
また、ボーイスカウト運動は、教育活動ではありますが、塾やお稽古事のようないわゆる「習いごと」ではありません。学校の様に十数年かけて、学校では主に「知識」や「運動」を、ボーイスカウトでは「心や精神」「知恵や手技」を修得していきます。「習う」のではなく「修める」のです。更に前述したように、メンバーとの関わりから、人として最も大切な「誠実」→「信頼」を築いていくために、ある程度の長い時間を必要としています。つまり、短期間では成果が出ない活動でもあるのです。
そのため、「効果がみえない」等の理由で、塾や習いごとと同じような判断で辞められる方もいます。ボーイスカウトは任意の教育活動ですから、どう評価するかは保護者でありスカウト本人ですが、まさに「継続は力なり」が表れる活動でもあることをご理解ください。